カザフスタン首相府はこのほど、同国の再生可能エネルギーによる発電容量が現在の約900メガワットから2025年までに3,000メガワットまで増加する見通しであることを明らかにした。一方で再可エネ由来の電力の価格は低下傾向にあることから、政府は法律を改正し投資をさらに促進していく方針だ。
首相府の発表によると、国内には現在83の再可エネ関連施設がある。そのうち風力が18カ所、太陽エネルギーが27カ所、水力が35カ所、バイオマスが3カ所で、総発電容量は936.8メガワット。今年だけで15カ所の施設の建設が予定されており100メガワット余りが新たに加わる予定だ。これにより今年末の発電容量は2018年の531.63メガワットのほぼ2倍の1,042メガワットに達する見通しとなっている。
マミン首相によると、再可エネ関連施設の分布にはばらつきがある。アルマトイ、ザンブルなど東部には多くあるが、西部やアクトベ州には関連施設は全くない。このため同首相は、地方政府は投資家と積極的に協力して地域内の環境改善のために投資を増やす必要があると話した。
同国が先ごろ実施した3,000メガワットの再可エネ関連プロジェクトへの入札には海外12カ国から138の企業が参加した。