ウクライナ国鉄(UZ)が新規株式公開(IPO)を計画している。設備投資資金の調達が目的で、必要な法改正を待って、早ければ1年後、遅くとも3年以内の実施を見込む。準備に当たっては、欧州復興開発銀行(EBRD)から支援を受ける。
UZはこれまで上場したウクライナ企業とは異なり、預託証券を介さず、自ら発行元となる形で株式を公開する方針だ。上場することで、より良い条件で資金を調達するほか、透明性を高め、企業としての質を上げることを目指す。
UZでは機関車や客車・貨車の刷新などを実施するため、今後5年間で60億ドル強の投資が必要となっている。このうち22億ドルは自己資金で、20億ドルは国際金融機関からの融資でまかなう予定だ。IPOでは最大30億ドルの調達を見込んでいる。