独モーターショー、トヨタはケルン開催を希望

トヨタ自動車と米フォード、電気自動車(EV)製造の独イーゴー・モバイルは独自動車工業会(VDA)主催のモーターショー(乗用車見本市)IAAがケルンで開催されることを希望している。地方紙『ケルナー・シュタット・アンツァイガー』が15日、報じたもので、トヨタ独法人のアラン・ユッテンホーベン社長は「ケルンはこの見本市に極めて適した場所だ。ここにはフォードとトヨタだけでなく、サプライヤーの拠点もあるからね」と明言。フォード独法人のグンナール・ヘルマン社長も、ゲーム見本市「ゲームズコム」の開催によりケルンは大規模なイベントに対応できることを証明したと強調した。

IAAはVDAが主催する自動車見本市で、乗用車の見本市が奇数年にフランクフルト、商用車の見本市が偶数年にハノーバーで開催されている。

乗用車のIAAは1951年以降、一貫してフランクフルトで開催されてきた。だが、近年は出展数と来場者数がともに縮小。今年は出展数が2年前の前回を20%下回る800、来場者数が30%以上減の56万人強へと大きく後退した。

VDAはこれを受けて、スタンドでの展示を中心とした従来型の見本市コンセプトを見直すとともに、開催都市を変更することを検討中。移転先としてはベルリンとケルンが有力視されている。来年初頭に次回開催地を決定する予定だ。

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