消費者景況感がやや改善

市場調査大手GfKが26日発表したドイツ消費者景況感指数の12月向け予測値は11月の確定値(9.6)を0.1ポイント上回る9.7となり、2カ月ぶりに改善した。景気の見通しと所得の見通しが大きく好転し、全体が押し上げられた。

景気の見通しに関する11月の指数(12月向け予測値の算出基準の1つ)は15.5ポイント増の1.7となり、長年の平均であるゼロを5カ月ぶりに上回った。第3四半期(7〜9月)の国内総生産(GDP)が専門家の予想に反してプラス成長へと転換し、景気後退(2四半期以上続くマイナス成長)入りが回避されたことが大きい。米中の通商摩擦に改善の兆しが出ていることもプラスに働いた。

所得の見通しに関する11月の指数(同)も6.5ポイント増の45.5へと上昇した。所得の拡大が見込まれることが背景にある。

高額商品の購入意欲に関する11月の指数(同)は1.7ポイント減の50.0へとやや下落した。水準自体はこれまでに引き続き極めて高く、GfKはクリスマス商戦の見通しは明るいとの見方を示した。

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