欧州自動車工業会(ACEA)が19日発表したEU(マルタを除く27カ国)の10月の新車販売(登録)台数は117万7,746台となり、前年同月から8.7%増加した。販売増加は2カ月連続。前年9月にEUで乗用車の新たな排ガス試験が全面的に導入され、大幅に減少した反動によるもので、10月の販売としては2009年以来の高水準に達した。(表参照)
主要市場ではドイツが12.7%、フランスが8.7%、イタリアが6.7%、スペインが6.3%の幅で増加した。英国は6.7%減と低迷した。
欧米の主要メーカーはPSAグループ、ダイムラー、フォードを除いて増えた。特に最大手のフォルクスワーゲン(VW)が30.8%増、ルノーが13.2%増と好調だった。
日本勢はトヨタが11%増、日産が3.7%増、マツダが27.9%増となったが、三菱が14.5%、ホンダが12.8%の幅で減少した。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は8.6%増の121万4,989台だった。