電機輸出2カ月ぶり増加、9月は+2%に

独電気電子工業会(ZVEI)が22日発表した同国電機業界の9月の輸出高は前年同月比2.0%増の182億ユーロとなり、2カ月ぶりに拡大した。ユーロ圏外向けが好調で、全体をけん引した。

ユーロ圏外向けは3.9%増の126億ユーロに拡大した。トルコ(37.9%増の2億5,000万ユーロ)、メキシコ(22.0%増の2億4,100万ユーロ)、ロシア(20.2%増の4億1,000万ユーロ)、中国(12.5%増の19億ユーロ)、韓国(10.2%増の2億5,300万ユーロ)向けが2ケタ台の伸びを記録。中国向けは11カ月ぶりに2ケタ増となった。このほか、ハンガリー(9.3%増の5億9,100万ユーロ)、米国(8.4%増の16億ユーロ)、ルーマニア(8.2%増の3億5,100万ユーロ)、スイス(6.4%増の6億400万ユーロ)、日本(4.8%増の2億6,300万ユーロ)向けが好調だった。英国(13.0%減の7億8,000万ユーロ)、スウェーデン(12.3%減の4億1,900万ユーロ)、チェコ(8.5%減の9億1,200万ユーロ)、ポーランド(0.7%減の9億1,100万ユーロ)向けは落ち込んだ。

ユーロ圏向けの輸出は2.0%減の56億ユーロへと縮小した。主要国向けが振るわなかったためで、オーストリア向けは3.7%減の7億6,500万ユーロ、フランス向けは2.8%減の12億ユーロ、イタリア向けは2.0%減の8億4,800万ユーロ、オランダ向けは1.4%減の8億9,300万ユーロへと後退した。エストニア(22.3%増の3,400万ユーロ)、ポルトガル(18.0%増の1億8,600万ユーロ)、フィンランド(16.9%増の1億7,900万ユーロ)、リトアニア(13.4%増の4,400万ユーロ)など小国向けは好調だった。

1~9月の電機輸出高は1,604億ユーロで、前年同期から3.2%増加した。新規受注、生産高、売上高が減少するなかで、輸出だけはなおも前年同期を上回っている。ユーロ圏向けが3.7%増の514億ユーロ、ユーロ圏外向けが3.0%増の1,090億ユーロとともに拡大した。

ドイツの電機輸入高は9月が前年同月比1.8%増の164億ユーロ、1~9月が前年同期比3.3%増の1,446億ユーロだった。

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