アウディが電動車に過去最高の120億ユーロ投資

フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社アウディは29日、2020〜24年の5年間で有形固定資産と研究開発に約370億ユーロを投資すると発表した。業績不振を受けて19〜23年計画の400億ユーロから引き下げたものの、同社は電気自動車(EV)などの投入を今後、大幅に加速することから、電動車にはこれまでで最高の120億ユーロを振り向ける意向だ。投資資金はコスト削減でねん出する。

アウディは25年までに電動車の販売モデル数を30以上に増やす計画。EVはそのうちの20モデルを占める。

VWグループはEVのプラットホームを共通化して大規模なシナジー効果を引き出すことを目指している。EVは29年までに約2,600万台を販売する目標で、そのうち2,000万台を大衆EV専用プラットホーム「MEB」の採用車、残り600万台を高級EV専用プラットホーム「PPE」の採用車で実現する計画。PPEは現在、アウディとポルシェが共同開発している。

上部へスクロール