EU統計局ユーロスタットが11月29日に発表した10月のユーロ圏の失業率は7.5%となり、前月の7.6%(速報値の7.5%から改定)から0.1ポイント改善した。景気は減速傾向にあるが、雇用は堅調を維持しており、失業率は2008年7月以来の低水準となった。
EU28カ国ベースの失業率は前月と同水準の6.3%。主要国はドイツが3.1%、フランスが8.5%、イタリアが9.7%、スペインが14.2%となっている。ドイツとスペインは前月から横ばい。フランスは0.1ポイント、イタリアは0.2ポイント改善した。域内最悪のギリシャは8月時点で16.7%と依然として高水準だが、0.2ポイント縮小した。
同月の失業者数は、ユーロ圏が前月を3万1,000人下回る1,233万4,000人、EUが同2万9,000人減の1,558万3,000人と推定されている。