セルビアMRO民営化、中欧同業アヴィア・プライムが落札

セルビア政府は11月28日、航空機整備会社(MRO)JATテヒニカの政府保有株99.38%を中欧同業のアヴィア・プライムに売却すると発表した。アヴィアは10月末に実施された同株式売却の再入札に唯一参加した企業だった。落札価格は発表されていない。

政府は今年6月に入札手続きを開始したが応札がなかったため、9月に改めて手続きを開始した。しかし、10月に入り「手続き上、修正が必要となったため(経済省)」中止した。

3度目となる今回の入札手続きでは最低入札価格を従来の2,050万ユーロ(推定時価に相当)から1,020万ユーロに引き下げた。応札条件は◇MRO事業経験5年以上◇2018年売上高が4,000万ユーロ以上――などだった。スイスのSRテクニクスも入札書類を入手したが、応札には至らなかった。

セルビア経済省はアヴィア・プライムの本拠をプラハと発表したが、同社ウェブサイトではワルシャワを本拠としている。これまでにポーランドのラインテックとスロベニアのアドリアエアウェイズ・テヒニカ(AAテヒニカ)のMRO2社を傘下に置いている。

アヴィア・プライムにはチェコの投資会社ハルテンベルグなどが出資している。

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