チェコ統計局(CSU)が10日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.1%上昇し、上げ幅は前月から0.4ポイント拡大した。インフレ率の上昇は4カ月ぶり。
構成比重の最も高い「住居・水道光熱費」で上げ幅が前月から0.1ポイント増となる5%となったほか、「食品・非アルコール飲料」は同2.6ポイント増の5.4%に拡大して全体を押し上げた。「ホテル・レストラン」(4.6%)、「教育」(3.8%)、「その他の商品・サービス」(3.4%)も上昇幅が大きかった。
自動車燃料含む「運輸」は前月の0.3%増から0.1%の減少に転じた。「郵便・通信」は4.1%、「衣料品・靴」は0.8%下落した。
同国のインフレ率は昨年12月の2%から今年3月には3%まで上昇し、その後は2.7%~2.9%の間で推移している。過去12カ月(2018年12月~19年11月)の平均インフレ率は2.7%。