スウェーデンの商用車大手ボルボ・グループのバス部門、ボルボ・バスは13日、スウェーデンの電池リサイクル企業のバッテリーループと提携し、バスの使用済みバッテリーを住宅用電源として二次利用するプロジェクトを開始したと発表した。ヨーテボリ市のフィルクレーバーン団地で実施しているもので、電気自動車(EV)を循環型経済に組み込むことで新たなビジネスチャンスの創出を狙う。
再利用されたバッテリーは建物の屋根に取り付けられたソーラーパネルから充電され、ランドリースペースや屋外の照明などの共用エリアに使われる。寿命を迎えたバッテリーはリサイクル処理に回される。
バッテリーグループは同国の不動産大手ステナ・プロパティとリサイクル大手ステナ・リサイクリングの子会社で、ボルボ・バスは今回のプロジェクトで両社とも協力している。ボルボ・バスのホーカン・アンネバル社長は「eモビリティは新たな循環型ビジネスを生み出す。そのため両社との協働は価値をもたらす」と述べている。
当該プロジェクトは「スウェーデン・グリーンビルディング・アワード2019」において、最優秀環境ビルディング賞を受賞している。