ウーバーが不服申し立て、ロンドンでの免許更新めぐり

米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは13日、英ロンドン交通局が同社に対する営業許可を更新しない決定を下したことを受け、ウェストミンスター治安判事裁判所に不服申し立てを行ったと発表した。係争中は事業継続が認められるが、法的手続きは長期化する可能性がある。

ウーバーは2012年にロンドンで営業を開始。現在は約4万5,000人がドライバーとして登録している。ロンドン交通局は11月、安全性やセキュリティー面の不備を理由に営業許可を更新しない方針を決めた。同局によると、システム上の不備のため、これまでに他のドライバーのアカウントを使って営業する「なりすまし」などが1万4,000件確認されており、その中には免許を取り消されたドライバーも含まれていたという。

ロンドン交通局は2年前にも安全上の理由から、ウーバーに対する営業許可を更新しない決定を下したが、同社の異議申し立てを受け、裁判所は事故発生時の報告体制の改善などを条件に、期限付きで営業の継続を許可していた。

ウーバーは過去2年間に事業モデルを変更したと主張している。ジェイミー・ヘイウッド北欧・東欧地域担当責任者は「当社はロンドン市民の足となり、17年以降はロンドン交通当局と緊密に連携して当局の懸念や要望に対応している」とコメントした。

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