市場調査大手GfKが12月20日発表したドイツ消費者景況感指数の1月向け予測値は12月の確定値(9.7)を0.1ポイント下回る9.6となり、2カ月ぶりに悪化した。景気の見通しと所得の見通しが落ち込んだことが響いた。
景気の見通しに関する12月の指数(1月向け予測値の算出基準の1つ)はマイナス4.4となり、前月を6.1ポイント下回った。主要経済研究所などが独成長率予測を相次いで引き下げたことなどが反映されたもようだ。
所得の見通しに関する12月の指数(同)は10.5ポイント減の35.0となり、2013年10月以来6年2カ月ぶりの低水準を記録した。自動車など製造業で人員削減計画が相次いで発表されていることが響いた。
高額商品の購入意欲に関する12月の指数(同)は12.2ポイント増の52.2へと上昇した。欧州中央銀行(ECB)の歴史的な低金利政策を背景に貯蓄の魅力が大幅に低下していることが背景にある。