透明な液晶を用いた自動車用サンバイザーを、サプライヤー大手の独ボッシュが開発した。従来のサンバイザーと異なり広い視界を保てることから、運転の安全性と快適性が高まる見通しだ。米ラスベガスで7日に開幕した家電・IT見本市「CES
2020」で世界初公開されている。
サンバイザーは直射日光からドライバーの目を保護する部品で、フロントガラスの上部に設置されている。従来型の製品は透明でなかったことから、視界が大幅に狭くなるという難点があった。
ボッシュはこの問題を解決するために液晶製の透明なサンバイザーを開発した。搭載するカメラで運転手の目や鼻、口を常に監視したうえで、画像データを人工知能(AI)で分析。液晶の一部分だけを暗くし、常に目の部分だけが影になる仕組みとなっている。液晶の他の部分は透明であるため、視界がほとんど妨げられない。(下のイメージ図を参照)
同サンバイザーはCESの最優秀イノベーション賞に選出された。