仏自動車部品大手のヴァレオは12月17日、同社のLED照明技術「ピクチャービーム・モノリシック(PictureBeam
Monolithic)」が、中国とフランス共同のイノベーションアワードにおいて研究開発(R&D)賞を受賞したと発表した。同技術は高精細(HD)なライティングシステムにより対向車のドライバーに幻惑を与えないハイビーム環境を作れるほか、路面に車両の動作情報などを投影することができる。2022年からの市場投入が予定されている。
同照明技術ではピクセルを光源に直接形成することで従来のシステムより小型化を実現している。ピクセルは数千単位で配置が可能で、個別制御ができるためドライバーの要求や道路環境に応じて柔軟に調整ができる。
フランスの中仏委員会が主催した今回のイノベーションアワードは、両国の共同チームが生み出した革新的な成果を顕彰するもので、仏経済・財務省、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)および在仏中国商工会議所が後援している。