ドイツ連邦統計局は16日、2019年の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、前年比のインフレ率(ドイツ基準)は1.4%で速報値と変わりがなかった。エネルギーは1.4%増で、エネルギーを除いたインフレ率も1.4%だった。
エネルギーの上げ幅は前年の4.6%から大幅に縮小した。石油製品が1.8%減となったことが響いた格好。天然ガスは3.9%、電力は3.4%上昇した。
食料品は1.4%の上昇だった。野菜が6.0%、食肉・肉製品が3.1%高くなったのに対し、食用油脂は6.0%、果物は3.3%下落した。エネルギーと食料品を除いた基礎インフレ率は1.4%だった。
物品で上げ幅が大きかったのはたばこと印刷物で、それぞれ3.7%、3.4%に上った。電話機は6.8%、娯楽家電は5.6%の幅で落ち込んだ。
サービスは1.5%上昇した。自動車整備は4.5%の高い上げ幅を記録した。
19年12月のインフレ率は前年同月比が1.5%、前月比が0.5%で、こちらも速報値と変わりがなかった。エネルギー価格は前年同月比で0.1%低下。エネルギーを除いたインフレ率は1.8%、エネルギーと食料品を除いた基礎インフレ率は1.7%だった。
欧州連合(EU)基準の19年のインフレ率は1.4%。12月は前年同月比が1.5%、前月比が0.6%だった。