PSA、中国の合弁工場を売却へ

仏自動車大手のPSAは中国の深セン市にある合弁工場(CAPSA)の持ち分を売却するもようだ。PSAの高級ブランド「DS」の販売低迷を受けた措置。取引先は、中国の投資グループ、宝能集団(Baoneng

Group)と見られている。独業界紙『オートモビルボッヘ』などが報じた。PSAはメディアの取材に対し、合弁工場の持ち分の売却に向けた準備を進めていることを認めている。

同工場は、PSAと長安汽車(Changan)が折半出資で設立、PSAの高級ブランド「DS」のモデルを生産している。ロイター通信の2019年12月31日付の報道によると、長安汽車は昨年末に宝能集団と、同工場の持ち分を16.3億元(2億3,422万ドル)で売却することで合意している。

『オートモビルボッヘ』紙によると、宝能集団は当面、中国市場向けのDSモデルの生産を継続するもよう。同紙によると、CAPSの生産能力は年15万台だが、2018年のCAPSの販売は3,900台にとどまっていた。

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