メルク―バイオ医薬品開発拠点をスイスに新設―

製薬大手の独メルク(ダルムシュタット)は27日、バイオ医薬品の開発拠点をスイス西部のコルシエ・シュル・ヴヴェに設置すると発表した。次世代医薬品のパイプラインを臨床試験向けに拡充することが狙い。同地にある生産拠点とのシナジー効果を引き出すことも目指す。

総額2億5,000万ユーロを投じて床面積1万5,700平方メートルの施設「バイオテック・デベロップメント・センター」を建設する。2021年に完成。当局の検査を経て22年末から全面的に利用できるようになる見通しだ。これまで様々な拠点に分散していた従業員250人が勤務することになる。

同センターでは持続可能性を重視し、自然光を最大限、活用するほか、窓ガラスの透過率を自由に変えることができるメルクの液晶窓「アイライズ」を採用する。また、太陽光発電パネル500平方メートルを設置する。

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