帝人(大阪市北区)は1月28日、ドイツのブッパータールにテクニカルセンター「テイジン・オートモーティブ・ヨーロッパ」を設立すると発表した。自動車向け複合成形材料のデザイン・設計やプロトタイプの作製・評価などを事業とする。
帝人は、2018年8月にポルトガルの自動車向け複合材料部品メーカーであるInapal
Plasticosを、2019年にチェコの自動車向け複合材料部品メーカーであるベネット・オートモーティブ(Benet
Automotive
s.r.o.)は買収するなど、欧州における自動車向け複合成形材料事業を強化してきた。欧州には、帝人が2017年1月に買収した米国の自動車向け複合材料部品メーカーContinental
Structural
Plastics(CPS)のフランス法人CPSヨーロッパもある。
新設するテクニカルセンターでは、「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」など自動車を取り巻く環境が大きく変化するなか、欧州の各拠点と連携し、次世代の自動車に向けた製品開発を強化していく。テクニカルセンターには、将来的に、マーケティング、新技術、M&A(合弁・買収)の可能性に関する調査機能も持たせ、欧州の自動車メーカーとの関係も強化していく。