パナソニック株式会社ライフソリューションズ社は5日、欧州で照明デバイス事業を展開する完全子会社パナソニック・ライティング・ヨーロッパ(PLE)の全株式を、独投資会社フィデリウム・パートナーズに譲渡する契約を締結したと発表した。事業を選択・集中する戦略に基づく措置。取引金額は明らかにしていない。
ライフソリューションズ社は欧州照明デバイス事業の拡大に向けて2002年に独照明デバイスメーカー、フォスロ・シュワーベ(現PLE)を買収。欧州の照明器具メーカーに対して、蛍光灯や水銀灯など従来光源用の点灯装置や、LED照明用の電源ユニットなど照明デバイスを販売してきた。
だが、欧州市場ではLEDを光源とする照明デバイスのコモディティ化や、LED化に伴う垂直統合型ビジネスへのシフトが進んでいることから、水平分業を前提に高付加価値製品を提供するPLEを譲渡することにした。
PLEは独西部のリューデンシャイトに拠点を置く企業で、従業員数は1,063人。2018年度の売上高は1億6,100万ユーロだった。