簡単設置の超高速充電器、エーオンとVWが開発

エネルギー大手エーオンと自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は11日、共同開発した超高速充電器のプロトタイプを公開した。工事をせずに設置し電線とインターネットに接続するだけで使用できるのが特徴。取り付けの手間がかからないことから、充電スタンド網を速やかに拡充し、電動車の普及を後押しできるとみている。

共同開発した充電器は出力150キロワット以内の電動車を同時に2台、充電することが可能。約15分で走行距離200キロメートル相当の充電を行える。常に十分な量の電力を提供できるようにするために、充電器には電池が内蔵されている。

設置のハードルが低いことから、ニーズを掘り起こせるとみている。都市エネルギー公社や自治体、ガソリンスタンド、高速道路の休憩所が強い関心を示しているという。

同充電器はVWの部品部門フォルクスワーゲン・グループ・コンポーネンツが年内に生産を開始。エーオンは下半期に高速道路のガソリンスタンド6カ所で実用テストを行ったうえで、「エーオン・ドライブ・ブースター」のブランド名で、まずはドイツでサービスを開始する。販売する電力はすべて再生エネとする。

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