ロスネフチ、インド石油と石油供給契約を締結

ロシア石油最大手の国営ロスネフチは5日、インド国営燃料販売会社のインド石油(IOC)に最大200万トンの石油を供給する契約を結んだと発表した。黒海のノボロシスク港を経由して輸送する。年内に納入を完了する予定だ。

契約署名のためニューデリーを訪れたロスネフチのセチンCEO(最高経営責任者)は、インドのプラダン石油・天然ガス相と会談し、インド市場へのロシア産石油の供給拡大や、ロスネフチとインド企業との提携プロジェクトに関して意見を交わした。

クラスノヤルスク地方北部を新たな石油・天然ガス生産の中心地として開発するヴォストク・オイル・プロジェクトについては、インド側が参加の方針を固めたことを受け、ロスネフチ及びインド企業の代表が参加する作業グループを設置することで合意した。

ヴォストク・オイル・プロジェクトに必要な資金は10兆ルーブル(1,570億ドル)と見積もられ、ロスネフチは国外企業からの投資を募っている。同プロジェクトで生産される原油は、北極海航路経由で欧州とアジアの両方に供給することが予定されている。(1RUB=1.74JPY)

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