チェコ統計局(CSU)が14日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で
3.6%上昇し、上げ幅は前月から0.4ポイント拡大した。インフレ率の上昇は3カ月
連続で、2012年3月(3.8%)以来の高い水準となった。
CPIを項目別にみると、構成比重の高い「食品・非アルコール飲料」で上げ幅が前
月から1.5ポイント増となる6.3%となったほか、自動車燃料含む「運輸」が前月の
1.2%から2.3%に一段と拡大。「住居・水道光熱費」も4.6%増加して全体を押し
上げた。「ホテル・レストラン」(5.3%)、「教育」(4%)、「その他の商品・
サービス」(3.4%)も上昇幅が大きかった。
「郵便・通信」は4%減となり唯一、下落した。
同国のインフレ率は19年10月の2.7%を底に上昇に転じ、上げ幅の合計は0.9ポイン
トに上った。中銀は今月6日、インフレ率の上昇を受けて9カ月ぶりの利上げを実施
し、政策金利を2%から2.25%に引き上げた。