イギリスのソフトウエア開発企業CitNOWが手掛ける自動車ディーラー向けのビデオアプリが好調だ。独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版、2月6日付)が報じた。
CitNOWのアプリは、自動車ディーラーが顧客に動画メッセージを送信するサービス。動画を使って中古車の情報や車両の不具合や修理箇所を示すことができるなど、顧客との透明性の高いコミュニケーションツールとなる。CitNOWは昨年、ドイツ子会社(オーストリア、スイス、ポーランド担当)が新たに500以上のディーラーを獲得し、同社の世界の9拠点の中で最も急成長を遂げている。ドイツ子会社はこれまでに30の自動車メーカーと1,100の自動車ディーラーに同アプリを導入。昨年は約50万件、1万2,500時間分のビデオを顧客に配信したという。ドイツ法人のハンス・ヨルク
ヘンギ社長は、「ビデオソリューションは、自動車ディーラーのデジタル化に向けて重要な基盤になる。今後も需要は伸びると」と述べている。
CitNOWはイギリスのソフトウエア開発企業で2008年の設立。自動車ディーラー向けのビデオソリューションを開発している。世界9カ所に拠点を持ち、従業員数は約100人。現在、同アプリは25カ国語、55カ国で販売している。アプリはISO
27001(情報セキュリティ規格)に対応している。なお、最初に同アプリを認定した自動車メーカーはBMW(英国)だった。