エストニアの電子住民サービスポータル、独ワイヤーカードと提携

エストニアの電子住民(Eレジデント)向けポータルを運営するショロ(Xolo)が、独金融サービス大手のワイヤーカードと提携し、サイト上で銀行サービスを開始した。エストニアの銀行に出向かずに講座が開設できるようにすることで、起業のハードルを下げる狙い。

ショロのマルティンソンCEO(最高経営責任者)は、「電子住民の口座を扱う銀行は従来、一つしかなく、開設には支店に出向く必要があった。決済代行業者(PSP)を利用する手段もあるが、PSPは銀行免許を持たず、安全性に不安があった」と話す。今後は、ショロのポータル一つで企業設立、税務処理、会計・銀行サービスが受けられるようになり、利便性が高まると自信を示している。

ワイヤーカードによると、口座開設手続きは48時間以内に完了する。また、利用者にはワイヤーカードの発行するデビッドカードを送付する。

ショロは自営業者やマイクロビジネス、旅行しながら働くデジタルノマド向けのサービスサイトを運営する。100カ国以上から3万人がユーザー登録しており、電子住民の約35%を顧客として獲得しているという。

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