英自動車工業会(SMMT)は5日、同国の2020年2月の乗用車新車登録が7万9,594台にとどまり、前年同月に比べ2.9%減少したと発表した。個人需要の低迷が減少の主因。1~2月の累計では、前年同期比5.8%減の22万8,873台となった。
SMMTは2月の減少について、消費者の信頼感低迷や、どの燃料技術の車両を購入して良いか不透明であることが販売低迷の背景にあると指摘している。
2月の顧客別登録台数は、個人が前年比で7.4%減少した一方、大口法人は0.1%増加、小口法人も29.6%増加している。
燃料別では、ディーゼル車(27.1%減)とガソリン車(7.3%減)がいずれも減少。ディーゼル車の市場シェアは21.9%に縮小した。代替燃料車は好調で、電気自動車(BEV)は前年同月の3倍以上の2,508台に拡大したほか、ハイブリッド車(HEV)は前年比で71.9%増、プラグインハイブリッド車(PHEV)も49.9%増加した。ただ、代替燃料車が全体に占める市場シェアはまだ小さく、純粋な電気自動車の市場シェアは3.2%にとどまっている。
SMMTは、英国政府に対し、代替燃料車の普及を促進するための措置として、純粋な電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車に対する付加価値税(VAT)税を免除するよう求めている。