MAN―従業員の6分の1を削減か―

独商用車大手トレイトンの子会社MANは従業員6,000人を削減することを計画しているもようだ。社内ネット情報として各種メディアが報じたもので、全従業員(3万6,000人)の6分の1を整理することになる。同社は従業員代表との交渉を理由に具体的な数値を伏せながらも、大規模な人員削減になる見通しを明らかにした。

商用車市場では低迷が続いており、トレイトンの昨年1~9月の新規受注台数は前年同期比で6%落ち込んだ。ここにきて新型コロナウイルスの流行で先行き懸念が一段と強まっていることから、今年は最大20%落ち込む恐れがある。MANは姉妹ブランドのスカニアに比べて利益率が大幅に低いという事情もあり、コスト削減に向けて人員整理が避けられなくなっている。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、管理部門だけでなく生産部門にもメスを入れるとの観測があるという。

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