空港発着枠ルールの一時緩和、欧州議会も承認

欧州議会は26日に開いた本会議で、EUの空港の発着枠に関するルールの見直しを承認した。新型コロナウイルスの感染拡大で航空業界が大きな影響を受けていることを受けたもので、航空各社が割り当てられた定期便の発着枠の利用率が80%を割り込むと、それを取り上げられる規則の適用を10月24日まで免除する。

同ルールの見直しは、欧州委員会が10日に提案。加盟国が20日に承認していた。欧州議会の承認で、実施が正式に決まった。

これによって航空会社は、空港の発着枠の利用率が80%以下になっても枠を維持できるようになる。EUは同様の措置を重症急性呼吸器症候群(SARS)が大流行した2003年、米国で同時多発テロが起きた01年に実施したことがある。

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