スペインの自動車部品大手グルーポ・アントリンは24日、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、医療用品を生産し、スペインの医療機関に供給する取り組みを開始したと発表した。
バリャドリードの工場では、自動車のヘッドライナー(天井の内張り)に使用する生地を使用して、医療用ガウンの生産を開始した。ボランティアの従業員約50人が1日あたり4,000着を製造している。製品はまずは、バリャドリードとブルゴスの病院に配布する。
本社では、医療用品の生産を調整するブルゴス大学(UBU)のチームと共同で防護マスクの製造に必要なパーツを3Dプリンターで製造している。このチームにはすでに、260人以上が参加しており、350台を超える3Dプリンターが稼働している。防護マスクは、ブルゴス大学病院に配布されている。さらに、グルーポ・アントリンの従業員は自宅の3Dプリンターを使い、同大学のイニシアチブに参加している。