新型コロナウイルスの感染経路をスマートフォンの情報を用いて追跡することをドイツ政府が計画している。シュテファン・ザイベルト報道官は3月30日、感染経路の電子的な追跡は現在実施中の外出制限などを緩和した後の規則の主要な柱になるとの見解を表明。連邦保健省は電子的な追跡が緩和の前提になることを明らかにした。外出、接触、営業制限をいつまでも続けることはできないことから、感染者と接触した人を速やかに特定できるようにすることで爆発的な感染拡大を防止する戦略だ。
ただ、スマホ保有者の監視につながる措置は個人データ保護規制上できないことから、電子追跡アプリをあくまでの任意ベースで提供する考え。連邦法務省は「プライバシーは保護される」ことを強調した。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、接触データはスマホの位置情報機能でなく、近距離無線通信規格ブルートゥースの機能を利用して獲得するもようだ。