Ifo経済研究所が6日発表した独自動車業界の3月の期待指数(今後の見通しを示す)はマイナス33.7ポイント(見通しが「良い」との回答の割合から「悪い」を引いた数=DI)となり、2月のマイナス19.7ポイントから一段と悪化した。新型コロナウイルスの流行が中国だけでなく欧米など世界的に拡大したことが反映された格好。輸出見通しを示す指数はマイナス17.3ポイントからマイナス42.7ポイントへと低下し、リーマンショックに端を発する金融・経済危機のさなかにあった2009年3月以来11年ぶりの低水準となった。
生産見通しを示し指数もマイナス35.9ポイントとなり、前月のプラス4.2ポイントから大幅に悪化した。在庫が増え、受注残が減少していることから、今後の操業短縮を予想する企業は41.3%に上る。