製造業受注は3月から激減見通し

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した2月の製造業新規受注高(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.4%減となり、前月の同4.8%増(修正値)から大幅に悪化した。前月は大型受注が多く水準が押し上げられており、その反動が出た格好。大型受注を除いた2月の新規受注は1.1%増加した。経済省は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3月と4月の新規受注、および第1四半期(1~3月)と第2四半期(4~6月)の製造業生産高は大きく落ち込むとの見方を示した。

2月の新規受注を地域別でみると、国外が3.6%減少して大きな足かせとなった。ユーロ圏(ドイツを除く)が11.0%増となった前月の反動で5.0%縮小。ユーロ圏外も前月の6.7%増から2.7%減へと悪化した。国内は1.7%増となり、4カ月連続で拡大した。

部門別では投資財が3.4%後退した(前月は6.2%増)。ユーロ圏が12.9%、ユーロ圏外が3.0%の幅で減少。国内は2.4%増加した。

中間財は0.9%増となり、3カ月連続で拡大した。国内とユーロ圏がそれぞれ1.1%、3.0%増加。ユーロ圏外は1.6%落ち込んだ。

消費財は1.7%増加し、2カ月連続で伸びた。ユーロ圏が11.0%増となり、2カ月連続で2ケタ台の伸びを記録したことが大きい。ユーロ圏外は3.4%、国内は0.4%落ち込んだ。

新規受注を特殊要因によるブレが小さい2カ月単位の比較でみると、1~2月は前の期の11~12月を実質3.3%上回った。

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