丸紅、デンマークのサーモン陸上養殖会社を買収

丸紅は16日、サーモンの陸上養殖を手がけるデンマークのダニッシュ・サーモンを日本水産と共同で買収したと発表した。これによってサーモン陸上養殖事業に初参入する。

丸紅は日本水産の欧州子会社であるニッスイヨーロッパ（本社：オランダ）と共同で、ダニッシュ・サーモンの株式66.7％を15日付で取得し、子会社化した。取引額は明らかにしていない。

ダニッシュ・サーモンは2009年に設立された世界有数のサーモン陸上養殖事業者。養殖地域に制限のない閉鎖循環式陸上養殖（RAS）事業を展開している。2019年の生産量は1,000トン。

丸紅は養殖水産物への需要が世界的に高まる中、水質汚染など環境や生態系への影響が小さいRAS事業のさらなる成長を見込み、日本水産と組んで同社を買収することを決めた。ダニッシュ・サーモンのノウハウ・技術を活用し、RAS事業を欧州で拡大するほか、欧州域外での同事業参入も視野に入れる。