ハンガリーの3月インフレ率3.9%に低下、コロナ原油安が影響

ハンガリー中央統計局(KSH)が8日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.9%増となり、上げ幅は前月から0.5ポイント縮小した。インフレ率の低下は2カ月連続。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う原油安で燃料費が下落したことが大きい。一方、政府による外出制限措置を受けて食料品の買いだめが進んだことから食品価格は上昇した。

上昇率を品目別にみると、自動車燃料含む「その他の製品」が前月の4.3%から0.8%へ大幅に縮小。耐久消費財は0.5%低下して全体を強く押し下げた。

上げ幅が最も大きかったのは「食品」(7.6%)で、前月から0.6ポイント拡大した。「アルコール飲料・たばこ」(7.2%)、サービス(3.8%)、「衣類・靴」(0.9%)、「その他の燃料・電力」(0.3%)も値上がりした。

価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率(季節調整済み)は4.3%で、前月から0.2ポイント拡大した。

同国のインフレ率は2019年4月の3.9%から9月に2.8%まで低下した後、今年1月まで4カ月連続で上昇していた。

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