ソフトウエア開発の伊アンタレス・ヴィジョンがクロアチアの同業トレードティシティ(Tradeticity)の株式82.83%を104万ユーロで買収した。トレードティシティのリディヤ・ポザイッチ社長と投資会社インヴェンション・アドリアが保有するそれぞれ10.76%と6.41%を追加取得するオプション権も獲得した。
トレードティシティは2015年にザグレブで設立された。生産・流通の履歴を正確に記録・管理するソフトを開発している。主力商品は、バイオ医薬品を含む製薬業界向けの「キュアシンク(CureSync)」。昨年度は従業員20人で売上高で100万ユーロ超、営業利益(EBIT)で32万ユーロを稼ぎ出した。
一方のアンタレスはミラノ証取上場企業で、品質管理、サプライチェーン監視、スマートデータマネジメント用ソフトウエアを手がける。国内4カ所のほか、ドイツ、フランス、米国、ブラジル、インド、ロシア、香港に拠点を持つ。2019年上半期の売上高は5,410万ユーロ、純利益は840万ユーロだった。