中国政府系の国有企業中国中信集団(CITIC)が今月中旬にチェコ最大のマーケティングサービス会社メデアへの出資比率を30%から57%へ引き上げていたことが、このほど明らかになった。これにより、チェコのメディアに対する中国の影響が強まることが懸念されている。
CITICは昨年6月、子会社のレインボー・ウィズダム・インベストメント(虹智投資)を通じて民間資源・投資会社の中国華信能源(CEFC)のチェコ資産を取得。この取引でメデア株式の30%のほか、出版最大手エンプレサ・メディアの株式49%も手中に収めた。
メデアはマーケティング及びメディアサービスを提供し、年間およそ30億コルナ(約1億1,900万米ドル)の広告予算を管理している。(1CZK=4.24JPY)