ポーランドの石油大手PKNオルレンは20日、同国電力大手エネルガに対して実施した株式公開買い付け(TOB)で、目標の株式66%を取得したと発表した。同社はエネルガの株主に対する買収提案で1株当たりの買い付け価格を7ズロチから8.35ズロチ(約1.8ユーロ)に引き上げていた。これによってエネルガの株式総額は以前の28億ズロチから33億ズロチ(7億2,640万ユーロ)に拡大した。
オルレンは今年1月31日にTOBを開始した。同社は新型コロナウイルス流行の影響を考慮し、3月にTOBの期間を当初予定の4月9日から22日まで延長していた。欧州委員会の競争当局は3月に既に買収を承認している。
オルレンは電力会社の買収を通じて総合エネルギー企業への転換を目指している。(1PLN=25.74JPY)