ドイツ連邦雇用庁(BA)が4月30日発表した同月の失業者数は264万4,000人となり、前月から30万8,000人増加した。新型コロナ危機が労働市場を直撃しており、失業率は0.7ポイント増の5.8%へと上昇。季節要因を加味した失業者数は37万3,000人、拡大した。操短の届け出件数は断トツで過去最高となっている。
失業者数は前年同月比では41万5,000人増加。失業率は同0.9ポイント上昇した。
国際労働機関(ILO)基準の3月の失業率は3.8%で、前月の3.4%を0.4ポイント上回った。
3月から4月26日までにBAに操業短縮を届け出た事業所は75万1,000カ所に上った。最大で1,010万人が操短の対象となる。ドイツが戦後最大の不況に陥った2009年でも操短対象者数は年間で330万人にとどまっており、わずか2カ月弱で1,000万人を超えるのは異例だ。
4月の求人件数は62万6,000件で、前年同月を16万9,000件下った。季節要因を加味した前月比でも6万6,000件減少している。求人指数BA-Xは前月から19ポイント減の94へと落ち込んだ。前年同月比では37ポイント低下している。