ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した3月の工業業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比9.2%減と大幅に落ち込んだ。新型コロナ危機が反映された格好。特に製造業が振るわなかった。
製造業は11.6%後退した。投資財が16.5%減少。中間財と消費財もそれぞれ7.4%、7.5%低下した。エネルギー業は工場の操業停止などが響き6.4%縮小した。建設業は1.8%増加している。
鉱工業生産を特殊要因の影響が小さい3カ月単位の比較で見ると、1~3月は前の期の昨年10~12月を実質1.2%割り込んだ。製造が2.4%減少。自動車と機械は減少幅がそれぞれ9.6%、3.9%に上った。化学は3.6%増、製薬は2.2%増と好調だった。建設は5.5%の伸びを記録した。
経済省は、4月は鉱工業生産の減少幅が3月を大幅に上回るとの見方を示した。