セルビア政府はこのほど、独化学大手ヘンケルがセルビア中部のクルシェヴァツに持つ洗剤工場の拡張計画に対し、1,443万6,000ユーロを助成した。同計画は9,357万5,000ユーロを投じて家庭用洗剤の新工場を設置するもので、ヘンケルは生産棟2棟(合計面積1万6,000平方メートル)の建設に1,145万ユーロを、必要な設備の導入に8,212万5,000ユーロを振り向ける。今年末の完成と、来年からのフル稼働を見込む。最低で100人を新規雇用する。
同工場では「Bref」、「Somat」、「Pur」、「Pril」、「Clin」、「Opti」のブランド名で掃除・洗濯・台所用洗剤を生産し、欧州市場全体に供給している。
ヘンケルは1970年、旧ユーゴスラビアの化学企業メリマ(Merima)と提携する形で同地に進出。2002年に同社を傘下に収めた。クルシェヴァツの洗剤工場のほか、北部のインジャに接着剤の生産拠点を持つ。