チェコ政府、航空持ち株会社の完全買収を検討

チェコ政府が、航空持ち株会社スマートウイングスの支援策として、全株式の取得あるいは信用供与を検討している。「公共性の高い企業」であることを理由として挙げており、6月末までに結論を出す予定だ。

ハヴリーチェク産業貿易相兼交通相が16日、テレビの取材で語ったところによると、政府はスマートウイングスの経営状況を検討したうえで結論を出す。買収の場合、取引額はゼロに近い額となるとしている。

シレルロヴァー財相も、「経済面からの分析が必要」と断ったうえで、基本的に同社買収に賛成の立場だ。

一方でハマーチェク内相は17日のテレビ座談会で「買収は政府の議題に上っていない」と話し、検討が始まったばかりである様子をうかがわせた。

スマートウイングスはチェコ航空(CSA)と格安航空(LCC)スマートウイングスを傘下に収める。両社とも政府の新型コロナウイルス対策に従い、3月中旬以来、国際線の運航をほぼ全面的に停止した。CSAは18日から運行を再開したばかりだ。

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