独製造業の被用者数が3月は前年同月比1.3%減の560万3,000人(暫定値)に減少したことが、連邦統計局の発表で分かった。新型コロナ危機が一定程度、反映されたもようだ。
減少幅が最も大きかった部門はゴム・樹脂製品で、3.5%に達した。これに金属製造・加工が3.0%、金属製品と電気設備、機械が各2.3%、自動車・自動車部品が1.8%で続いた。化学は1.6%増加。食品・飼料と電算機器/電子・光学製品もそれぞれ0.9%、0.6%増えた。
製造業の総労働時間はのべ7億1,700万時間で、前年同月を3.4%下回った。需要減やサプライチェーンの支障を受けて多くの企業が3月半ば以降、操業時間を短縮したことが大きい。減少幅は自動車・自動車部品が断トツで大きく、15.8%に達した。これに金属製造・加工(5.1%減)、ゴム・樹脂製品(4.9%減)、機械(4.1%減)、金属製品(3.6%減)、電気設備(1.3%減)が続いた。化学(4.2%増)、食品・飼料(2.2%増)、電算機器/電子・光学製品(0.6%増)は拡大した。