ロシア、北極圏開発プログラム策定に着手

ロシア極東・北極圏開発省は13日、北極圏の社会・経済開発を目的とした新国家プログラムの策定に着手したと発表した。ロシア政府は3月初めに2035年までの北極圏開発戦略を了承済みで、そこで定義された北極圏開発の主要領域と目標に基づき6月中に完成させる予定だ。

新国家プログラムには北極圏の投資を促進して雇用を創出するメカニズムを含め、具体的な取り組み方や段階が示される。保険契約や投資ローンの金利への助成措置、インフラ投資プロジェクトの支援などが盛り込まれる計画だ。国家保全の確保と鉱物資源開発拠点という観点から重要な定住地の開発についても、副次的プログラムとして企画される。

北極圏開発戦略は、同地域のインフラと技術を整備し、住民の生活の質を高め経済開発を加速させることに主眼を置く。エネルギープロジェクトなどへの民間投資を奨励するため、ロシア連邦議会は現在、税制上の優遇措置や他の投資支援措置を盛り込んだ投資インセンティブ法案を検討している。

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