自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)が中国のリチウムイオン電池メーカー、ファラシス・エナジーに出資するもようだ。ロイター通信が消息筋の情報として報じたもので、電動車用の電池セルを確保する狙いがあるという。両社は報道内容へのコメントを控えている。
ファラシスは中国のハイテク市場「科創板(STAR)」で新規株式公開(IPO)を計画している。IPOの規模は4億8,000万ドル。ダイムラーの出資額は未定という。
ファラシスは2002年に米カリフォルニア州のシリコンバレーで設立された。米国と中国に研究センターがあり、中国の江西省カン州市と江蘇省鎮江市に計2工場を持つ。本社は現在、カン州市に置かれている。
ドイツでも独ザクセン・アンハルト州ビッターフェルト・ヴォルフェンに工場を建設する計画で、同工場で生産したセルをダイムラーに供給することになっている。