商用車・鉄道車両用ブレーキ大手の独クノールブレムゼは25日、ロシア国鉄
(RZD)及び現地エンジニアリング企業ECRT(モスクワ)と次世代高速鉄道の開発
に向けて戦略提携すると発表した。まずは高速鉄道車両の部品開発・生産で協力。
将来的には車両本体の共同開発も視野に入れる。投入路線は明らかにしていないも
のの、2026年から運行開始する予定だ。最高速度は300キロ以上に達するという。
同プロジェクトでクノールブレムゼは高速鉄道の車両プラットフォーム(構造・機
器システム)に関するノウハウを提供する。高性能エアブレーキや冷暖房空調設備
(HVAC)の分野で強みを活かせるとみている。
ECRTはRZDと現地鉄道車両メーカー、シナラ(Sinara)の合弁会社。ロシアでは現
在、モスクワーサンクトペテルブルク間およびニジニ・ノブゴロド間で独シーメン
ス製の高速鉄道車両「サプサン」16編成が運行されている。