トルコのペクジャン通商相は6月30日、首都アンカラを訪れたハンガリーのシー
ヤールト外務貿易相と会談し、両国貿易高を2019年実績の27億米ドルから大幅に引
き上げる余地があるいう見方を明らかにした。同じトルコのヴァランク産業技術相
は目標値として60億ドルを掲げている。
ペクジャン通商相によると、トルコ企業はこれまでにハンガリーで22案件、総額6
億4,850万ドルの投資プロジェクトを実施した。今後の展望としては、アフリカな
ど第3国における両国企業の提携が考えられると話し、自動車、観光、金融サービ
ス、保健、再生可能エネルギー、建設などの業界を例として挙げた。
シーヤールト外務貿易相は、両国企業間の合弁事業支援に向けて、ハンガリー輸出
銀行が1億米ドルの融資枠を設定した事を明らかにした。また、欧州連合(EU)・
トルコ関税同盟を強化し、自由貿易協定(FTA)の締結まで発展させるべきという
立場を明確にした。