シュコダ自の上期営業益72%減、初のEV専用モデルを9月に公開

チェコのシュコダ自動車が7月31日発表した2020年上半期決算の営業利益は2億
2,800万ユーロとなり、前年同期から72.3%減少した。新型コロナウイルスの感染
拡大を受けた生産中断やディーラーの営業停止が響いた。売上高は25.7%減の75億
4,600万ユーロで、売上高営業利益率は8.1%から3%に低下した。車両ラインナッ
プの電動化などに向けた投資額は29.3%減の2億6,100万ユーロに後退した。
販売台数は42万6,700台で、31.3%減少した。主要市場である西欧と中国の販売不
振が響いた。最大市場の中国を除いた減少率は29.4%だった。
モデル別では昨年6月末に発売したSUV「カミク」が144.9%増の5万2,500台、同4月
発売の小型車「スカラ」が270.6%増の2万7,300台となったものの、それ以外はSUV
の「カロック」が23.7%減の5万6,300台、同「コディアック」が21.9%減の6万700
台に縮小するなど、軒並み二ケタ台の減少となった。
シュコダ自動車は22年末までに30以上のモデルを市場投入する計画。うち10モデル
以上を完全電気自動車(EV)などの電動車とするとしている。9月にはシュコダ初
のEV専用モデル「エンヤク(Enyaq)iV」(SUV)を公開する予定だ。

上部へスクロール