7月粗鋼生産25%減少

独鉄鋼業界団体シュタールが24日発表した7月の国内粗鋼生産高は242万3,000トンとなり、前年同月比で24.7%減少した。自動車業界を中心に需要が低迷していることが直撃。熱間圧延鋼材の生産高は21.9%減の226万6,000トンへと落ち込んだ。

1~7月の粗鋼生産高は前年同期比16.9%減の1,988万トン、熱間圧延鋼材は同16.2%減の1,746万6,000トンだった。

独鉄鋼最大手ティッセンクルップ・スチール・ヨーロッパでは現在、従業員2万7,000人のうち1万5,000人が操業時間短縮の対象となっている。同社のベルンハルト・オスブルク社長は地方紙『ヴェストドイチェ・アルゲマイネ・ツァイトゥング』に、今年の鉄鋼生産高は900万トン強となり、例年の1,100万トン強を大幅に下回る見通しを明らかにした。

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