アウディとキャップジェミニ、ITサービスで合弁設立

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)・グループ傘下のアウディは5月28日、仏コンサルティング・ITサービス大手のキャップジェミニと4月末に合弁会社XL2を設立したと発表した。新合弁会社は、デジタルサービスや独ソフトウエア大手SAPの統合基幹業務システム(ERP製品)「SAP 4/4HANA」およびクラウドサービスなどのコンサルティングを事業とし、アウディやVWグループを中心にサービスを提供していく。

ERPとは、経営の効率化を図るためのソリューションで、例えば、生産計画や物流、財務、メンテナンス、品質、マテリアル管理などの業務の情報や経営資源を、統合的に処理する基幹業務システム。

新合弁会社では、自動車業界における、デジタル技術を通してビジネスモデルを変革する「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の取り組みを支援していく方針を示している。

プロジェクト事業を段階的に拡大していく計画で、今後5年間で従業員も増やしていく。新合弁会社では、SAP関連のコンサルタントやソフトウエア開発者、データ・アナリスト、データ・エンジニアなどの人材を募集している。

本社は、独南部のハイルブロンに置く。アウディの生産拠点のあるネッカースウルムに近く、デジタル製品をアウディ工場で試験・導入できるなどの利点がある。

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