独自動車大手のダイムラーは6月26日、ドイツのシンデルフィンゲンにあるメルセデスベンツ工場で使い捨てマスクの生産を開始したと発表した。全自動の生産ラインで、1日あたり10万枚以上を生産することができる。マスクの内製は、新型コロナウイルスの感染防止措置の一環で、メルセデスベンツの欧州工場に供給するほか、外部機関にも供給する方針。メルセデスベンツの欧州工場は4月半ばから生産を段階的に再開している。
生産設備は、独設備メーカーのPIAオートメーションから調達した。原材料もドイツ国内で調達している。マスクの生産規模は今年末までに700万枚以上に達する見通し。
メルセデスベンツはさらに、シンデルフィンゲン工場にある内装部品の特注品を製造する部署の協力を得て、縫製作業に携わる従業員や職業訓練生が、洗濯して再利用できるマスクも生産している。